ピアノの調律
新しく来たピアノの調律に調律師さんが来た。
ピアノは移動してから部屋に馴染むまで最低1週間はかかるということで、今日ようやく調律することができたのだが、このところすごく気温が低く、ヒーターを強くかけていたことなどもあるのか、かなり音は狂っていたようだ。 普通じゃなく大きい残響の件も、運んで来た人の作業が原因だったようで、完全に直った。また随分と音色が変わった。 このピアノはCarl Eckeというメーカーのもので、今はもう存在しないが、戦前はわりと有名なメーカーだったらしい。日本語で検索すると見当たらないが、アメリカやヨーロッパのアンティークピアノ販売サイトでは結構見つかる。 調律師さんの話では、戦前はドイツには小規模ながら質の高いピアノメーカーがたくさんあったけれど、残念なことに今はほとんどが潰れてしまった。一つ一つ手作りで素材にもこだわっていた時代のピアノは個性があり、調律するのも楽しいけれど、今の大量生産のピアノはネジ(というのかな?)が硬くて微調整が効きにくい。ベヒシュタインのような一流メーカーのものですら、昔に比べると質が落ちている、と言っていた。だから、この調律師さんは今はもっぱら古いピアノの修理や調律を専門としていて、新しい楽器はほとんど取り扱わないそうだ。 YAMAHAのピアノについては、精度は高いけれど、何か一つこう音に欠けるものがある気がすると言っていた。そして、新品のうちは良いが、15年くらいすると急に音質が悪くなってしまうのだって。 と言われても私には判断のしようもないけど、、、、 うちにやって来たエッケのグランドピアノは、去年、プロのコンサートに何度か貸し出している。一人はヘルゲ シュナイダーというアーチスト。もう一人は忘れちゃった。そんなプロの人が弾くのと私や子ども達が弾くのでは、音が全然違うのだろうなあ。
by ongakunikki
| 2009-01-09 03:47
| 音楽メモ
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