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集団指導について

子ども達をドイツで学校に通わせていて、日本とドイツの学校では音楽の時間の内容があまりに違うので、常々それを不思議に思っていた。

ドイツでは、楽器の演奏指導はまったくといっていいほどしない。音楽の時間にはみんなで歌を歌ったり、作曲家についてちょっと勉強したりする程度のようだ。そもそも学校に楽器が全然ないというのも珍しくない。音楽の先生は自前のギターまたはキーボードで伴奏をする。

ソプラノリコーダー程度ならそれほど高くないのだから、やってもよさそうなのに何故導入しないのかな?と思っていたが、ようやく事情がわかって来た。どうやら、集団に楽器を教えるというのはドイツの教師の手に余るようだ。

ぷっちの学校でクリスマスの合唱のゆうべという行事があった。

学年事に合唱を順番に披露するのだが、合唱になっていなかったので驚いた。パート分けなどは全然していなくて、全員で同じメロディを歌うだけなのに、まるっきり揃っていない。音楽の時間に練習していたはずなのに。

1年生などはわずか15人しかいないのに、どうしてもっとうまくまとめられなのかしら?と思ってしまった。

歌ですらこうなのだから、何十人もいるクラスの全員にリコーダーや鍵盤ハーモニカを教えるなんて、ドイツの教師にはまったくお手上げなのだろう。

そう考えると、日本の学校の先生はすごいことをやっているってことになる。改めてびっくり!!

日本のヤマハやスズキの教室のグループレッスンなども、「所詮グループレッスンだから。。。やっぱりマンツーマンの方が良い」などと言われているけれど、そもそもグループレッスンが成立するってことがすごいことなのかなあ?

今まで当たり前に思っていたことが、当たり前ではないと気づいたよ。
by ongakunikki | 2008-12-11 19:14 | 音楽メモ
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