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作曲と耳コピ ふたりの子ども

更新をサボっているけど、ピアノもバイオリンも練習を続けている私たち親子。

たろっぴのピアノの新課題は、ベートーベンソナタ op.6。

ソナタだなんて、いきなりレベル昇格?かと思ったらそうではなくて、このソナタは連弾なのね〜。先生は本当に連弾が好き。

ぷっちは現在、レッスンで少しづつ理論を習っている。彼女はあまり視覚タイプではなく、耳で聴けばかなり音が聞き分けられるのだけど、楽譜上で説明されるとイマイチわからないという顔をすることがある。先生もそれに気づいて、「ぷっちは感覚的にはいいんだけどね〜」と言っていた。

宿題に作曲を出されることもあって、ぷっちはそれが大好き。ただ、理論と結びつけることは今のところ難しい。「こんな感じ〜♪」といろいろなメロディーを生み出すことはできても、楽譜にするのはかなり労力がいるし、私が手伝ってやらなきゃいけない。(面倒〜)

そこで、Peter Heilbut の  Komponierbuch fuer junge Klavierspieler(若いピアノ奏者のための作曲ノート)という本を購入するように言われた。この作曲ノートには、作曲の手法が易しく説明されていて、あらかじめ半分くらい印刷された楽譜に自分で音符を書き入れて完成させられるようになっている。左手の伴奏だけが書いてあって、メロディは自分で考えるとか、そういう趣向。

これはなかなか面白そうだな〜と思う。ぷっちの感覚と頭での理解がだんだん繋がって来るといいんだけど。


ぷっちと違い、たろっぴは作曲というのはほとんどしない。するとしたら、既にあるもののアレンジくらい。

彼がもっと好きなのは耳コピで音を再現すること。コンピューターゲームが好きなので、よくゲームの曲を口笛で吹いたりしているのだが、それだけでは満足でないようで、キーボードで演奏してる。いろんなゲームの曲が弾けるようになったよ〜、と披露してくれた。

右手と左手の二声で弾いているんだけど、「ほんとはこの曲、これにギターでもう一声加わっているんだけど、キーボードで三声同時に弾くのって、指をどう動かしていいかわかんないからできないんだ」と言っていた。

旋律と伴奏とギターをそれぞれバラバラに聞き分けられるのか?と聞いたら、それはできるんだって。羨ましい、、、、、私には固まりにしか聞こえないよー。


同じように楽器を習っても、その子によって随分個性があるものだと思う。
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by ongakunikki | 2009-04-07 17:02 | 練習記録

Lang Lang自伝とインタビュー

Lang Langの自伝をドイツ語で読んだ。

かなりショックな内容、、、、五嶋みどりさん自伝も気が滅入ったけど、こちらも本当に辛かった。

彼の父親は熱心なんていうのを通り越していて、狂気の沙汰としか私には思えず、父親の熱意があってこそ今の息子があるということは認めても、美談であるとはどうしても受け入れられなかった。

異常な子ども時代を、それほどドラマチックにも感傷的にもなることなく語っているのがまた不思議でもあり、本人は今、自分の過去をどう思っているのだろうか?と気になったり、まだ二十代の彼には過去を振り返るのは早すぎるのではないかという気がしたり、、、、、、

アマゾンのレビューを見ると、ドイツと日本はそれぞれ二人くらいしかレビューを書いていないので一般化できないとして、アメリカの方を見たら、「素晴らしい!感動!」という感想を書いている人達はほとんど中国系の人のようだ。

もちろん、同胞の中からあのように成功した人物が出たということは中国の人にとって誇らしいことであると思う。日本人から彼のような人が出たら、「親の苦労の賜物」と絶賛する日本人もきっといるだろう。

でも、メンタリティの違いというのはやはりあるのだろうなと思わざるを得なかった。欧米の読者はあの自伝を読んで、どう感じただろう。彼の父親は「天才を育て上げた素晴らしい親」とはみなされないのではないかな。気違いでしかないのでは?


そんな風に思っていたら、ゆうべたまたまドイツのテレビでランランのインタビューが流れた。短いものだったけれど、内容は自伝に関するもので、父親は否定的に紹介されていた。やっぱりなあ。

「お父さんと貴方の辛かった子ども時代について話をされることはありますか?」という問いに対し、
「いいえ。父と昔の話はできません。この話題は避けています。過去を思い出すことは父にとって、とても辛いことだと思います」と彼は答えていた。

自分が子どもにして来たことは、異常なことだったとお父さんも今では思っているのだろうか?

親の過剰な期待に子どもが潰れれば、その親は世間に非難される。でも、同じことをしても子どもが成功すれば、美談となってしまうことが多い。子どもが社会的に成功さえすれば、親の子虐待の罪は消えるのだろうか。

なんだか釈然としない気持ちが残ってしまった。

過去を変えることは誰にもできないのだからしかたがない。ランランにはこれから音楽家として幸せな人生を歩んで欲しいな。
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by ongakunikki | 2009-04-02 17:49 | 音楽メモ