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理屈と感覚の統合

ピアノを習い始めて5年近くになるけど、いまだに苦手なことがいろいろ。

* 楽譜を見ながら弾くこと
* リズムを正確に刻むこと

この二つ。根っこは同じという気がする。

新しい課題を出されると、最初は楽譜を見ながら弾いているのだが、そのうち身体がおぼえて楽譜は見なくなってしまう。だから、途中でコケると、「あれ?今、どこ弾いているんだっけ?」と楽譜上で探せなくなってしまう。また、一度間違ったことをおぼえてしまうと、なかなか直せない。

自分が聞いたことのない曲の場合、ちょっとリズムが複雑だと、必ずといっていいほど間違って弾いてしまう。レッスンのときに指摘されて、「ほら、この音符の長さはこうだから、右手でここを押した後に左手のこれが来るんですよ」と数学的に説明されると、頭では理解できるのだが、いざ弾こうとすると「あれれ?」。

つまり、理屈で理解できたことが感覚的に再現できない。数学的にはわかっているんだけど、それが音のイメージとして頭の中に構築されないので弾くことができない。手本となる音源があれば、耳で聴いて多少複雑でも感覚的にわかるから、なんとか弾けるんだけど、その場合は理屈でわかっていないで弾いているということになってしまう。

この辺り、大人になって始めたことのハンデなのかな〜とも思う。

楽譜を見ても、頭の中で音は鳴らないので、「英語は読み書きできるけど、喋られない」人と同じで、理屈と感覚の統合ができていないのだなあ。

そういえば、スズキメソッドでバイオリンを習う子どもは、耳でおぼえるので上達が早いが、楽譜が読めるようになるのに苦労すると聞いたことがある。

楽譜なんて後から読み方をおぼえればいいんだから大丈夫と思いがちだが、読み方を知っていることと、読みながら弾けることはまた別のことで、案外そういうところにスズキメソッドの落とし穴があるのかもしれないと初めて思った。

英語も音楽も、頭と五感をバランス良く使って学ばないとだめなのかなあ?
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by ongakunikki | 2008-11-28 18:15 | 練習記録

広がる選曲

ピアノのレッスンの進め方。

基本的には先生が「教本」として選んだものを大体順番に進んで行くのだが、先生は「これが弾けたのなら、あれもいいかも」「似たような曲で、ああいう良い曲もあった」とどんどん脱線して、連鎖反応のように次々に頭の引き出しから新しい作曲家の曲を出して来るので、私は少々、パンク状態〜。

「短調曲集」は今週で終了したのだが、その中に入っていたギロックのジャズっぽい曲を習ったところで、先生が「そうだ!あれも弾いてみたら!」と叫んで出して来たのは、

ドビュッシー Le petit negre

本当にいろんな曲があるものだな〜と思う。ハゲツル先生にレッスンを受け始めてから一年半になるけど、曲というのは無限の方向に無限にあるのだなーとつくづく。。。

そもそも、私のような低いレベルでも弾ける良い曲がこんなに存在するということを全く知らなかった。それまでは、いわゆる「名曲の簡単アレンジ」を弾いていたから、自分には曲らしい曲はとても弾けないよねーと思っていた。


同じく「脱線選曲」としてたろっぴに新しく出された課題は、ダカンの「かっこう」。たろっぴは「きれいな曲〜」と喜んでいる。
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by ongakunikki | 2008-11-14 16:04 | 練習記録

D. Tony Cicoria

テレビで「音楽の力」というドキュメンタリーをやっていて、とても信じられないようなことを聞いた。

Dr. Tony Cicoriaさんという音楽家の話。

彼の職業は医者。ロックを聴いて育ったけれど、それ以外は音楽とは関係のない人生を送っていた。

しかしあるとき、ピクニックの途中に使用した公衆電話に雷が落ち、受話器に触れていた部分に火傷を負った。

幸い、火傷はじきに治り、職場に復帰。元通りの生活ができるはずだった。

ところが、どういうわけか、突然、頭の中でピアノの音が鳴った。ピアノなんて、弾いたこともなければ、聴いたこともほとんどないのに。「何だろう?」と不思議に思い、ピアノのCDを買って来た。

しばらくピアノ曲を聴いていたら、自分でも弾いてみたくなり、ピアノを買ってレッスンを受け始めた。狂ったように練習した。

そんなある日、自分がピアノを弾いている夢を見た。夢の中で弾いた曲はどの作曲家の曲でもない。それは自分の曲だった!彼はそれを「雷ソナタ」と名付けた。


現在、このお医者さんはピアニストであり、作曲家。

http://cdbaby.com/cd/drtonycicoria

上記のサイトで「雷ソナタ」が視聴できる。
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by ongakunikki | 2008-11-09 03:50 | 音楽メモ

ぷっちのレッスン再開

4週間のお休みがようやく終わって、ピアノレッスンが再開した。

この秋から、ぷっちと私のレッスンを連続ですることになったので、ぷっちが教わっている間、私は見学している。

ハゲツル先生は奥様に赤ちゃんがお生まれになったばかりなので、超ご機嫌♪

現在、ぷっちのピアノレッスンでは「転調」の練習をしている。昨日のレッスンでも、「はい。じゃ、このC-durの曲、今度はG-durで弾いてみて。じゃ、次はA-durで」
ということを延々と。先生が何かを弾いて、「これはdur?それとも mollかな?」とぷっちに聞いたり、教本にある曲を長調バージョンと短調バージョンそれぞれで弾かせたり、なども。

意外にぷっちは面白がっている。

強弱の練習というのもこのあいだからよくやっていたが、フォルテはともかく、ピアニッシモで弾くのは難しい。それが、急によくできるようになったので、すごく褒められた。

先生のリアクションがいいので、ぷっちもやる気満々になり、私のレッスンの番になってもなかなかやめようとしない〜〜〜。「もう一回だけ、もう一回だけ!」としつこく、結局、私のレッスン時間半分も持ってかれた!

今月の22日は発表会。バイオリンの方も12月前に発表会がある。

そして〜〜〜〜!

ハゲツル先生「発表会が終わったらすぐ、本年度の総まとめCD製作に入りますからね。お母さんもレパートリーの練習、がんばってくださいね!」って。

今年も録音してくれるんだ〜〜〜〜。ヤッター!

さあ、練習しなくちゃ。
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by ongakunikki | 2008-11-07 17:32 | 練習記録

ミスタッチ

たろっぴとコンサートに行って演奏を聴いていて面白いなーと思うことがある。

休憩のときに、「どう?あの人の演奏?」と感想を求めると、「3回間違えていたよ」とミスタッチの回数を指摘することが多い。

私はプロの演奏を聴いていてミスタッチに気づくことはほとんどないし、たまに「ん?今の音ってミスタッチ?」と思うことはあるけど、本当に間違いなのか、それともそういう曲なのか、曲自体をよく知っていない限りは自信が持てない。

たろっぴは、「ボクは知らない曲でもミスタッチがあればわかるよ!」と豪語する。

ほんとうかなー?と怪しいんだけどね。

彼が言うには、「どんな曲でも最初の十秒くらい聴けばどういう構造の曲かわかるでしょ。だから、おかしな音が出て来たらその構造に合うかどうかチェックするんだよ。合っていなければミスタッチってことだよ」

ううむ。音楽理論を勉強すればそういうこともわかるのかな?彼は理論は習っていないんだけど、子どもの頃から何年も音楽をやっていると理論を知らなくても直感でわかるようになるんだろうか?

それとも、たろっぴの思い込み?

それとも、私がわからな過ぎ?
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by ongakunikki | 2008-11-06 17:37 | 音楽メモ

Martin Stadfeld 平均律

先週の金曜日、ベルリンのデパート内で開催されたインストアイベントに家族で行って来た。

去年と同じ、マルティンの新作CDプロモーションのためのトーク&演奏。

去年のシューベルトのときは、私とぷっちで開演の30分前に行ったら一番乗りだったのだが、今回は45分前に到着したときにはすでに満席だった。しかたがないので階段のピアノがよく見える位置に座って待機していたら、その後も続々とお客さんが来て、会場は脚の踏み場もないほどに!去年の4倍近くの人出だったと思う。若い人も結構、来ていた。中にはアジア人で、知り合いに頼まれでもしたのか、サイン用のCDカバーを大量に持って来て準備している人もいたし、ドイツ人の客もカメラをスタンバイさせていた。

いつの間にかすごい人気〜。

演奏は、平均律1〜7番までと、トークを挟んでその語9番と、あとえーと何番だったっけな?2曲。

1番が始まった瞬間、「あっ。音が前と変わった」と思った。すごーくソフトで沁み入るような音色。でも、3番くらいから明暗がはっきりとして、すごい感情表現。

演奏はとても気に入ったのだが、ペダルを小刻みに使っていて、私達があまりに低い位置に座っていたからだと思うが、ペダル音がちょっと気になった。

トークの方は、司会者があまり上手ではなかったこともあり、あまり目新しい話は聞けなかった。あちこちで語っていることの繰り返しになるが、青少年を対象とした芸術プロジェクトの一環でマルティンが職業学校を訪問し、演奏していることが話題になり、「どうしてよりによってバッハなんですか?音楽の知識のない子どもにはわかりにくいんじゃないですか?」という質問に、「予備知識がないからこそ、バッハなんです。バッハは難解で、音大を出た者にしか理解できないというのは嘘です。バッハの音楽は人間の感情そのものですから、誰の心にも響くんです」と説明していた。

「あなたの音楽の原点はやはりバッハで、これからも変わらないということでしょうか?」に対しては、「はい、そうです。モーツァルトも崇拝してますが、モーツァルトは弾くのが難しいので...........(笑)」「現代作曲家の曲はお弾きにならない?」「う..... 現代音楽も好きですと言ったら、嘘になっちゃいますね。良いと思える作曲家は一人いますが、それ以外は........ 形式からあまりにも自由な音楽は苦手なんです」

今回は人が多くてごちゃごちゃしていて暑かったのと、座り心地が良くなくていまひとつじっくりとトークに聞き入ることができなかったが、私も家族も演奏の部はしっかりと聴いた。平均律1〜7番までで、たろっぴのお気に入りは3番、ぷっちは6番。夫は1番だそうだ。私は7番が好き。でも、7番は家族には不評で、「テンポがゆっくり過ぎてじれったい」と言われてしまった。

よく考えてみると、私は「こうなんです、ああなんです」と言葉で語るようなテンポとリズムの曲が好みなのかもしれないと思った。

帰りの車の中では子ども達が「早速、CD聴こう〜」と言うので、ずっとかけながら帰って来た。

今回、この2枚組のCD「平均律 Vol.1」と一緒にもう一枚の「平均律」CDがリリースされている。

こちら

これは、子ども向けの「平均律解説CD」で、12歳の女の子の質問にマルティンが答えるという形式で、具体的な演奏例を挟みながら平均律について解説しているもの。

聴いてみたけど、これはナカナカ良いわ。私は知識としてはすでに持っている内容だったけれど、小学校高学年から理解できそうだから、たろっぴにちょうどいい。夫も聴くつもりだと言っている。特に、音楽と感情というテーマではかなり力説入ってるので、テクニック習得に偏りがちな子どもにはお奨め。
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by ongakunikki | 2008-11-03 20:49 | コンサート