カテゴリ:コンサート( 25 )

ぷっち、1/2バイオリンに

ぷっちの念願がとうとう叶って、今日から1/2のバイオリンを使うことになった。

レッスンに行ったら、先生がすでに楽器を用意してあって、今までの楽器と交換して帰って来た。今までと同じ工房の貸しバイオリンで、レンタル料は月14ユーロ。購入するなら250ユーロだそうだ。

実は、1/2のバイオリンはたろっぴの楽器を買った別の老舗工房で購入するつもりでいた。そこだと1000ユーロもしてしまうが、後に3/4や4/4に買い替えるときにそのままの値段で買い取ってくれるという話なので、もし最終的にその老舗工房のものを購入するのなら、別の工房の方がかなり割安とはいってもレンタル料を払うだけ無駄になってしまう。

しかし、ぷっちは初めて手にした1/2のバイオリンがすっかり気に入ってしまい、「この楽器がいい!」という。楽器に頬ずりまでしている。

試し弾きをさせたら、とてもいい音!250ユーロというと数万円だから、日本の感覚でいうと安物の楽器の部類に入るのかもしれないけど、先生が選んでくれた楽器だけあって、良さそうだと思った。おそらく何年も使わないだろうし、子どもが気に入ったのならこれがいいのかもしれない。

気に入った楽器が得られて、これからますます楽しく頑張ってくれるといいな。

そういえば、昨日、ぷっちは小学校にバイオリンを持って行った。現在、音楽の授業でモーツァルトをテーマに勉強している。それで、バイオリンでモーツァルトの曲をクラスの前で披露することになった。

帰宅してから「どうだった?」と聞くと、4回も弾かされたのだそう。最後の一回は目隠しをして弾いたというので何かしらと思ったら、モーツァルトの幼少時のエピソードで、モーツァルトが目隠しをされてピアノを上手に弾いたというのがあるので、先生がふざけて「ぷっちも、目隠ししてもできるかな?」と言ったためだそうだ。

目隠ししての演奏は、「最後の方、ちょっと間違っちゃった、、、、、」らしいけれど。

ピアノの方では毎週、作曲の宿題を出されるようになった。とても楽しく取り組んでいる。
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by ongakunikki | 2009-05-21 01:51 | コンサート

コンサート三連チャン

しばらく演奏会から遠ざかっていたのが、一気に連続3つのコンサートに出かけることになった。

一つ目はトミ子さんとベルリンフィル小ホールにてのマルティン-シュタットフェルト「平均律」コンサート。

いやはや凄い、、、、大ホールではラトル氏と内田光子さんの大舞台があり、そんな大物の裏番組というのに盛況だった。

詳しくはトミ子さんがすでにレポートしてくださっているので、こっち読んでね私は感想のみ簡単に。

トミ子さんも書いていらっしゃるように、彼は一曲一曲の弾き分けがほんとに素晴らしいのだが、聞いていると、「ああ、この人、勉強家なんだなあ」という感じがした。感性だけで弾いているんじゃなくて、知的に分析しているんでしょう。でもそれが分析にとどまらず芸術として昇華されているのが凡人と違うところだなあ、、、、と。

集中力、体力、精神力、いろんなものがいるよね、演奏家には。

これからが楽しみですね、彼は。



二つ目のコンサートは、バイオリンの先生の命令で聴きに行ったBenjamin Britten の"War Requiem"。

この手の内容のコンサートは自分からは聴きに行かないのだが、聴いてよかった!これは複数の音楽組織による合同プロジェクトで、出演者は以下の通り。

Doerthe Maria Sandmann(ソプラノ)
Jan Kobow (テノール)
Matthias Vieweg(バリトン)

Campus Cantabile (ポツダム大学合唱部)
Vocal-Concertisten (合唱団)
Kinderchor des Evangelischen Gymnasiums Hermannswerder (ポツダムの音楽ギムナジウム合唱隊)

Sinfonietta Potsdam (ポツダム大学オーケストラ)
Landespolizeiorchestrer Brandenburg (ブランデンブルク州警察オーケストラ)
Persius Ensemble

Sebastian Nichelmann (オルガン)

Matthias Sagle (ギムナジウム合唱隊指揮)

Kristian Commichau (全体指揮)

総勢170名以上が舞台に上がっての演奏および合唱。圧巻だった。内容は第一次および第二次世界大戦についてで、歌はラテン語とドイツ語が交互に出て来る。ガムラン音楽の要素を取り入れるなど実験的でもあり、実際の演奏の前に30分ほど「導入」として指揮者より説明があった。

たろっぴはこういうの初めて。でも、プログラムの歌詞をずっと追って真剣に聴いていたし、とても面白かったと言っていた。内容が難しいのでぷっちは連れて行かなくて正解だったかも。

バイオリンの先生もオーケストラの第一バイオリンパートで参加した。



三つ目のコンサートは、グリニッケ城にてのサロンコンサートにぷっちと二人で。こちらは気軽なコンサートだけど、ハイレベルでこれまたびっくり!

"Junge Künstler in Berlin"(ベルリンの若き芸術家コンサート)

出演は、

Helena Madoka Berg, Violine
Clara Tiez, Violine
Hanne Skjelbred, Viola
Camille Thomas, Violoncello
Yukako Morikawa, Klavier

プログラム:

J.S. Bach Sonate für Violine solo Nr.3 C-Dur BWV 1005

Ernest Chausson Poeme op. 25 für Violine und Klavier

Felix Mendelssohn-Bartholdy Streichquartett in a-Moll op.13


バッハのソロはHelena Madoka Bergさん。二曲目は彼女と森川さん。三曲目は弦楽器の四人という組み合わせだった。

美しいお嬢さんばかりの演奏会で、席についたときには「なんと優雅な」とウットリしたけれど、始まってみると、みなさん清楚な外観からは想像もできないような大迫力の演奏。

どの曲もどの方も良かったけれど、私はBergさんのファンになってしまった。素晴らしい音色だったなー。

CDも出していらっしゃるようだ。

こちら

ぷっちは二曲目と三曲目がよかったと言っていた。バッハのソナタはまだ難しい?
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by ongakunikki | 2009-02-16 18:28 | コンサート

Martin Stadfeld 平均律

先週の金曜日、ベルリンのデパート内で開催されたインストアイベントに家族で行って来た。

去年と同じ、マルティンの新作CDプロモーションのためのトーク&演奏。

去年のシューベルトのときは、私とぷっちで開演の30分前に行ったら一番乗りだったのだが、今回は45分前に到着したときにはすでに満席だった。しかたがないので階段のピアノがよく見える位置に座って待機していたら、その後も続々とお客さんが来て、会場は脚の踏み場もないほどに!去年の4倍近くの人出だったと思う。若い人も結構、来ていた。中にはアジア人で、知り合いに頼まれでもしたのか、サイン用のCDカバーを大量に持って来て準備している人もいたし、ドイツ人の客もカメラをスタンバイさせていた。

いつの間にかすごい人気〜。

演奏は、平均律1〜7番までと、トークを挟んでその語9番と、あとえーと何番だったっけな?2曲。

1番が始まった瞬間、「あっ。音が前と変わった」と思った。すごーくソフトで沁み入るような音色。でも、3番くらいから明暗がはっきりとして、すごい感情表現。

演奏はとても気に入ったのだが、ペダルを小刻みに使っていて、私達があまりに低い位置に座っていたからだと思うが、ペダル音がちょっと気になった。

トークの方は、司会者があまり上手ではなかったこともあり、あまり目新しい話は聞けなかった。あちこちで語っていることの繰り返しになるが、青少年を対象とした芸術プロジェクトの一環でマルティンが職業学校を訪問し、演奏していることが話題になり、「どうしてよりによってバッハなんですか?音楽の知識のない子どもにはわかりにくいんじゃないですか?」という質問に、「予備知識がないからこそ、バッハなんです。バッハは難解で、音大を出た者にしか理解できないというのは嘘です。バッハの音楽は人間の感情そのものですから、誰の心にも響くんです」と説明していた。

「あなたの音楽の原点はやはりバッハで、これからも変わらないということでしょうか?」に対しては、「はい、そうです。モーツァルトも崇拝してますが、モーツァルトは弾くのが難しいので...........(笑)」「現代作曲家の曲はお弾きにならない?」「う..... 現代音楽も好きですと言ったら、嘘になっちゃいますね。良いと思える作曲家は一人いますが、それ以外は........ 形式からあまりにも自由な音楽は苦手なんです」

今回は人が多くてごちゃごちゃしていて暑かったのと、座り心地が良くなくていまひとつじっくりとトークに聞き入ることができなかったが、私も家族も演奏の部はしっかりと聴いた。平均律1〜7番までで、たろっぴのお気に入りは3番、ぷっちは6番。夫は1番だそうだ。私は7番が好き。でも、7番は家族には不評で、「テンポがゆっくり過ぎてじれったい」と言われてしまった。

よく考えてみると、私は「こうなんです、ああなんです」と言葉で語るようなテンポとリズムの曲が好みなのかもしれないと思った。

帰りの車の中では子ども達が「早速、CD聴こう〜」と言うので、ずっとかけながら帰って来た。

今回、この2枚組のCD「平均律 Vol.1」と一緒にもう一枚の「平均律」CDがリリースされている。

こちら

これは、子ども向けの「平均律解説CD」で、12歳の女の子の質問にマルティンが答えるという形式で、具体的な演奏例を挟みながら平均律について解説しているもの。

聴いてみたけど、これはナカナカ良いわ。私は知識としてはすでに持っている内容だったけれど、小学校高学年から理解できそうだから、たろっぴにちょうどいい。夫も聴くつもりだと言っている。特に、音楽と感情というテーマではかなり力説入ってるので、テクニック習得に偏りがちな子どもにはお奨め。
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by ongakunikki | 2008-11-03 20:49 | コンサート

ピアノの発表会

子ども達のピアノの発表会が終わった。

ぷっちはトップバッター。先生との連弾曲3曲と、ソロで1曲。緊張して、ちょこちょこ弾き間違いはあったけれど、まあまあ良く弾けたんじゃないかな。

他の子もみんな緊張してたみたいで、ぷっちと同時期に習い始めた子の一人などは、手がぶるぶる震えていた。

大人の生徒は発表会には基本的に出ないのだが、いつも一人だけ頑張って参加する20代の青年がいる。1年前の発表会のときはユーゲントアルバムの一番最初の二曲を弾いたので、「あ、私と同じくらいの進度だな〜」と親近感を持った。今回はバッハの小プレリュードから二曲弾き、やはり同じくらいの感じ。

ところが、気の毒なことに極度に緊張していたようで、一曲目はボロボロになってしまった。曲の70%くらい弾き間違えてしまって、さぞかし無念だったことだろう。二曲目はそれなりに形になったのだが、普段の何%も力を出せなかったのだろうなあ。

私は発表会に出なかったし、今後も出るつもりはないけど、もし出たら、絶対にああいうふうになっちゃうだろうな〜と思った。

たろっぴはトリだった。え〜、たろっぴがあ?って笑っちゃったけど、本番に強い彼はいつもよりも上手に弾いて、盛大な拍手を頂いた。

たろっぴって、全然緊張しないんだよね。羨ましいな〜。
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by ongakunikki | 2008-07-06 03:40 | コンサート

Fazil Say

Fazil Sayのコンサートに私、たろっぴ、ぷっちの3人で行って来た。

プログラム:

J.S.Bach/Fazil Say
Passacaglia c-Moll BWV582

Beethoven
Klaviersonate Nr.23 f-Moll op.57 (Appassionata)

Ravel
Sonatine fis-Moll

休憩

Fazil Say
Black Earth

Fazil Say/George Gershwin
Summertime-Fantasy

Fazil Say
3 Ballades
1. Nazim
2. Kumru
3. Sevenlere Dair

Fazil Say
Paganini Variations in the Style of Modern Jazz

と〜〜〜っても素敵で愉しいコンサートだった!どれも良かったけど、私は特にベートーベンに感動。

彼のCDはモーツァルトを1枚持っているけど、演奏しているのを見たのは初めて。なんか、でれ〜んという感じで入って来て、曲の合間に立ってお辞儀をするときなんて、「も〜、眠くて死にそ」って風な表情なんだけど、いつもあんな風なのだろうか。演奏中はランランに匹敵するか!?というほど体全体で表現するタイプで、どうやら右斜め前方を見るのが癖のようだが、私たちはたまたまそこに座っていたので、何度も目が合ってしまった気がしてドギマギしてしまった。

わりに太めな音(という表現が正しいかわからないけれど)で、とても迫力があって、ペダルを踏むたびにピアノが前に移動して行っているのには驚いた。弾きながら歌っている声もかなり聞こえていた。

演奏の感想はうまく言葉で表現できないので、省略。でも、たろっぴもぷっちもギンギンだったのがインパクトの強いコンサートだった証ではないかな。たろっぴはBlack Earthが非常に気に入ったと言っていた。

アンコールは Rapsody in Blueだったので、子ども達は大喜び。もう一曲もよく知っている曲だったけど、曲名がどうしても思い出せず........ トルコ行進曲を弾いてくれなかったのが残念だったけど、チケット代26ユーロ(S席)で大満足のコンサートだった。

なにより、ぷっちが最後まで起きていて、しっかり聴いていたのにびっくりした。途中で寝ちゃうかなと予想してたんだけど。
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by ongakunikki | 2008-05-05 15:30 | コンサート

Jugend musiziert 入賞者コンサート

私たちの住んでいる村の教会で、Jugend musiziertという全国青少年音楽コンクールのブランデンブルク州大会入賞者のコンサートがあった。

入場は無料だったので行ってみたのだが、お客さんは多分演奏者の家族のみでおじいさんおばあさんが多く、こじんまりとしていた。

演奏を発表したのは、州大会の入賞者全員ではなく、アンサンブル部門と歌だけだったから、残念ながらバイオリンやピアノはなし。年齢は中学〜高校生くらい。服装は上下黒、もしくは上が白に下が黒で統一していたが、セーターにズボンという感じでカジュアルで、ドレスやスーツで正装というのではなかった。日本だと、幼稚園児でも発表会にドレスを着るけど、随分違うものだ。

演奏したのは、ポツダムの公立音楽学校のリコーダークインテット、コットブスのコンセルヴァトリウムのアコーデオンデュオおよびクインテット、クラインマクノウ市音楽学校からバリトンソロの青年、もう一つはこのコンクールとは別の地元のコンクールCaputher Musikenコンクールで入賞した管楽器のクインテット。

リコーダーというと、日本では音楽の時間に習うので、お金を出して習いに行くというのが私はあまりピンと来ていなかったけれど、聴いてみるととても綺麗だった。リコーダーもあんなに芸術的に演奏できるんだなあ。学校の音楽の時間では一人一人に丁寧な指導は無理だから、吹くだけで終わってしまうのはしかたがないが。

特に最後の曲は現代音楽で、森の音をリコーダーやいろんな道具を使って表現していて大変創造性豊かで感動した。

アコーデオンはデュオの方もクインテットも演奏レベルが高くてびっくり。後でコットブスのコンセルヴァトリウムのHPを見てみたら、この音楽学校は毎年多数のコンクール入賞者を出しているようだ。

バリトン青年はモーツァルトのArie des Papageno を含む3曲を披露してくれた。素晴らしい表現力でとても楽しめた。Johannes Dunzさんという名前の人。音楽性はもちろんのこと、長身でイケ面でもあるので、もしかしたら売れるかもしれない。今後に注目☆


これら演奏者は近々全国大会に出場する。みなさんに頑張って欲しいな。陰ながら応援していよう。
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by ongakunikki | 2008-04-27 15:57 | コンサート

Yehudi Menuhin Live Music Now 若いタレントコンサート

日曜日はポツダムで開かれた、若いタレントプロモーションコンサートにぷっちを連れて行って来た。

これは、1977にLord Yehudi Menuhin(誰? 後で調べよう)が設立した音楽団体のドイツ支部が主催するコンサートである。この団体は、音楽の持つヒーリング効果に注目し、普通にコンサートを訪れることのない人達を対象に、出張コンサートを開くことをメインの活動としている。主に、老人ホームや障害者施設、刑務所などでコンサートを催し、その際にこれからキャリアを積んで行く若い演奏家を起用することで有望なタレントの支援もおこなう。

今回は一般客向けのコンサートで、この団体から奨学金を得ているベルリンの三名の演奏家がポツダムの室内楽アカデミーオーケストラと共演した。

3名の演奏者は、Xiao XIao Zhu さん(ピアノ)、Christina Khosrowiさん(メゾソプラノ)とAnnedore Oberborbeckさん(バイオリン)

Zhuさんは、北京生まれのドイツ育ちの二十歳の男性。知性溢れる好青年で、最初の挨拶でこんなことを言っていたのが印象的だった。「僕は、これまで何度か小学校に出向いて演奏して来ました。小学生の頃というのは、音楽に対してとても高い感性を持っている時期だと思います。この時期に記憶に残るような音楽体験をするかどうかで、その先が変わって来るのではないでしょうか。このときに良い音楽体験ができなければ、生まれ持った感性は失われてしまうかもしれない。感動の記憶は人を目覚めた状態に維持してくれるのではないかと僕は考えています」

演奏したのはモーツァルトのコンチェルト KV413

しなやかで優しい繊細な演奏だった。ややインパクト小さめかな〜と感じたけれど、その辺りも含めてこれからの発展に期待しよう。

二人目のKhosrowiさん。この人は凄かった。190cmはあるかという長身で、すごい「目ヂカラ」。サン=サーンスのSamson et Dalilaからアリアを3曲披露。大拍手とブラヴォーが出た。

バイオリンのOberborbeckさんはエネルギッシュな演奏で、必ずしも私の好みの音色ではなかったが、ものすごいテクニック。曲目はラヴェルのTzigane。彼女は挨拶で、「私は障害者施設でコンサートをしたときにこんな体験をしました。障害者の方達はコンサートが初めてなので、どのように聴くのが慣習かということをご存知ありません。一人、立ち上がって演奏している私の横に立った方がいたので、驚きました。動じないフリをして弾き続けていると、そのうちにその方が私の演奏に合わせて歌い出したんです。そのとき、深い感動が私に沸き起こりました。音楽の持つ癒し効果や感動を多くの人に伝えたいです」と語った。

この3人のプロフィールを読むと、ピアノとバイオリンのお二人は幼少時にレッスンを始めて、10歳そこそこでソリストとして舞台に立ち、数々のコンクールで優勝経験を積んでいる。やっぱりねぇ〜、プロになるような人は違うなあ〜と感心していたのだが、歌の方のプロフィールはかなり違う。法学部出身で、国家試験に合格後、音大に入って歌の勉強をしたと書いてあった。そういえば、他のプロ歌手のプロフィールでも似たようなのを読んだことがある。

一口に音楽家といっても、プロへの道筋は楽器によって随分違うのね〜。

プログラムの第二部はオーケストラワークショップということで、室内楽アカデミーのオーケストラに混じって音楽学校の生徒やアマチュア演奏家が一緒にドボルザークのスラブ舞踊曲を演奏した。
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by ongakunikki | 2008-04-09 19:32 | コンサート

高瀬アキさんのライヴ

一度聴いてみたいと思っていたベルリン在住のジャズピアニスト、高瀬アキさんのライヴに行って来た。

ジャズのステージは始まるのが夜遅いので、なかなかベルリンまで聴きに行くことができずにいたが、昨日はポツダムのホールで夜9時からの演奏だったので、ようやく実現。それでもかなり遅い時間だから、子ども達は誘わず私一人で。楽しみだった。

が、ここでショックなことを書かなければならない。

演奏が始まった瞬間、驚きのあまり、身体が硬直してしまった。あのような演奏をするピアニストは全く初めてだったので........

最前列のピアノの真横に座ったので、身体の動きがよく見えたのだが、まず、腕と指の動きにビックリ。肘から手までがピンと張っていて、もの凄い指先の力で鍵盤を叩いているように見えた。打楽器的な奏法?(って、ピアノはもともと打楽器か......)

一般的な意味での硬質な音ともまた全然違って、何といったらいいのかな。硬直?しなやかさというものとは対極にあって、とにかく、私がこれまでに抱いて来たピアノという楽器に対するイメージが完全にバラバラになってしまうほどの衝撃だった。

これまでもジャズライヴは結構聴いたんだけど、そのどれとも似ていない。ゲンコツは出る、肘は出るの仰天奏法。

今回のライヴは「ファッツ-ウォラー プロジェクト」というものだったが、ピアノだけでなく他の楽器のプレーヤーも含めた全体の音が私にはかなりショックなもので、また、ボーカルの声も好きになれず........

逃げ出したくなったコンサートというのは生まれて初めてかも。そして実際に、耐えきれずに休憩のときに帰って来てしまった(爆)だって、まったくリラックスできなくて〜。

もちろん、高瀬アキさんは欧州では絶大な人気と高い評価を誇る演奏家で、私がこう書いたからといって、彼女の芸術性を否定するものでは決してない。まあ、私にはわからなかったということかな。

こういう経験もまた、何かの役に立つのかもしれない。
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by ongakunikki | 2008-02-25 17:21 | コンサート

LANG LANG コンサート

待望のランランのコンサートへ行って来た。会場はベルリン-フィルハーモニー。

チケットが高くて、今回は私だけ。子ども達は「いいな〜」と羨ましがっていた。ゴメン!

プログラム:

W. A. Mozart Klaviersonate Nr.13 B-Dur KV 333

R. Schumann Fantasie C-Dur op.17

中国民謡6曲

Enrique Granados Los requiebros   「Goyescas」より第一番

R. Wagner オペラ「Tristan und Isolde」より Isoldes Liebestod

F. Liszt Ungarisches Rhapsodie Nr.6 Des-Dur

アンコールはシューマン「子どもの情景」より一曲(だったと思う)


学ラン風黒のスーツで舞台に出て来たランランはまず客席をぐるっと見回して各方向に向かってお辞儀。そしてピアノの椅子に座るか座らないかという時点でいきなり演奏し始め、会場は息を呑んだ。

彼の音は本当に角が全然なく、つるりと丸い。鍵盤を叩いているということを全く想像させないので、演奏中何度も、「これは本当にピアノの音なのか?」と思ってしまった。

音についてどう形容しても陳腐にしかならないから、無理に描写するのはやめておこう。

何よりも驚くのは、まだあれだけの年齢なのに、あの表現力は一体何なのだ?ってこと。どういう内面を持っている人なのだろうと思ってしまう。ピアノを弾いていないときには屈託がないのにね。音を聴いていると、「もしかして、この人には普通の人が見えないようなものが見えるのかしら。感覚的超能力?」とすら感じた。

そして、あれだけ曲の中に入り込んでいるのに、一曲弾き終わるとサッと切り替えて別の曲に入り込めるって、不思議.........

休憩のとき、隣に座っていたドイツ婦人が話しかけて来た。

「あの人は、ヨーロッパの演奏家とはまるで違うわね。スピリチュアルだわ。体全体が音楽になる.......ヨーロッパの人間にはなかなか理解できないこと。彼のことを、オーバーアクションだ、ウケ狙いだって批判する人も多いけど、そうじゃないと思う。あれは本当に彼の中から沸いてくるのよ」

選曲もとても良かったと思う。

軽やかなモーツァルトソナタから始まって、だんだんと勢いのある曲で盛り上げて行き、ラストはリストの超絶技巧で観客を興奮状態に持って行く。

終わって舞台から降りて退場したとき、ドアが完全に閉まらなかったので、廊下に出たランランが、「やった!うまくいったぜ!」というふうにジャンプしてる後ろ姿が見えた。

アンコールの後は、客は全員立ち上がって拍手。


最高のコンサートと言いたいところだが、残念ながら、演奏中に咳をしているお客さんが多くて嫌になっちゃった。冬場だからしかたないのかもしれないけど.......


次回は是非、私のためだけに弾いて欲しい〜。
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by ongakunikki | 2008-02-01 14:58 | コンサート

アマオケのコンサート

昨日、キビキビ先生が参加するプロ-アマチュア混合オーケストラのコンサートを聴きにベルリンフィルへ行った。

このオーケストラは基本的にはアマチュアオーケストラなのだが、指揮者やソリストはプロ、そしてオーケストラメンバーにはキビキビ先生のような元オーケストラ演奏家や音楽学校の先生なども多数参加している。

開演時刻を間違えてしまったので、残念ながら第一部は聴けなかったのだが、イギリス人現代作曲家によるホルン協奏曲だったようだ。第二部はブルックナーの交響曲第七番。

このオーケストラは年に3回演奏会を行っているそうで、そのうちの一回がベルリンフィルの大ホールでの舞台だという。うんと上手そうな雰囲気の人もいれば、ちょっと自信なさそうに弾いている人もいたけれど、ベルリンフィルの大ホールという大舞台での演奏は、きっとやりがいがあるのだろうなあ。

演奏の方は、第一バイオリンの音が薄かったのが残念だった。編成人数が少ないわけでもなさそうだったんだけど、なんとなく「薄い」感じで、静かでゆっくりの第一楽章はオーケストラ全体の演奏があまりインパクトなく、第三楽章から盛り上がって来るところでは、バイオリンは他のパートの音に負けてしまっていた。音は綺麗だったんだけど......

と、別に批判がしたいのではなく、アマチュアオケの演奏会というのもいいものだなと思った。
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by ongakunikki | 2007-11-12 02:50 | コンサート