ぷっちもステップアップ
ピアノしかやっていない私の目から見ると、バイオリンというのはとても不思議な楽器に見える。
ピアノには分数楽器がないから、子どもは指が届かなくて、大人用に書かれた曲を弾くのは困難。一般に、子どもは子供用のピアノ曲を弾くものだと思うんだけど、バイオリンは違う。 習い始めたばかりの頃は、音を出すだけで精一杯。でも、基本的なことをおぼえたら、わりとすぐに曲らしい曲が弾けるようになる。ピアノだと、聴き応えのある曲を弾けるようになるまで、かなり何年もかかる気がするんだけど。(それは私だけかな?) 1年半前にバイオリンを習い始めた子ども達。これまでは簡単な練習曲集を中心に練習して来た。たろっぴは3冊目の曲集の前半が終わったところで、Kuechlerの小コンチェルトを練習することになったのだが、これが始まったとき、私はすごくびっくりした。 だって、それまでの練習曲は一曲せいぜい30秒くらいの短いものだったのに、突然、全楽章通しで15分以上もの長い曲になったから。難易度も一気に上がったように、素人耳には聞こえた。 実際には、この小コンチェルトは技術的には難しくなく、3冊目の練習曲集が大体できていれば問題なく弾けるそうだ。 これを練習し出してからは、当然のことながら、たろっぴは何ヶ月もこの曲にかかりっきり。その間にぷっちも3集目の練習曲集に進み、差は大分縮まって来た。もう少し! でも、先日の発表会では、短い曲を弾いたぷっちよりも長い曲を弾いたたろっぴの方がインパクトが大きく、お客さんには「レベルが全然違う」風に映ったと思う。たまたま参加したのはほとんどが低学年の生徒で、たろっぴは大きい方から2番目だったことも手伝って、「さすが、大きい子は難しい曲を弾くのね〜」「たろっぴ君、上手だったわよ〜」なんて、たろっぴはよそのお母さんに褒めてもらった。 ぷっちは大ショック。。。。。。たろっぴに追いつこうと頑張ってるのに、って。 それが今日のレッスンで急展開した。レッスンから出て来たぷっち、 「私も今日から小コンチェルトを始めることになったの〜!!!!」 すっごく嬉しそう。家に帰って早速、練習していた。よかったね〜。これで数ヶ月後にはぷっちもカッコいい曲が演奏できることになる。 上の子と一緒に同じことをさせると、下の子が劣等感を持ちそうでマズいな〜と思うことが多々あるが、逆の見方をすれば常に目標があるということで、「とうとう自分もこの曲が弾ける!」と思ったときの喜びは大きいのかもしれない。
by ongakunikki
| 2008-06-06 02:57
| 練習記録
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