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高瀬アキさんのライヴ

一度聴いてみたいと思っていたベルリン在住のジャズピアニスト、高瀬アキさんのライヴに行って来た。

ジャズのステージは始まるのが夜遅いので、なかなかベルリンまで聴きに行くことができずにいたが、昨日はポツダムのホールで夜9時からの演奏だったので、ようやく実現。それでもかなり遅い時間だから、子ども達は誘わず私一人で。楽しみだった。

が、ここでショックなことを書かなければならない。

演奏が始まった瞬間、驚きのあまり、身体が硬直してしまった。あのような演奏をするピアニストは全く初めてだったので........

最前列のピアノの真横に座ったので、身体の動きがよく見えたのだが、まず、腕と指の動きにビックリ。肘から手までがピンと張っていて、もの凄い指先の力で鍵盤を叩いているように見えた。打楽器的な奏法?(って、ピアノはもともと打楽器か......)

一般的な意味での硬質な音ともまた全然違って、何といったらいいのかな。硬直?しなやかさというものとは対極にあって、とにかく、私がこれまでに抱いて来たピアノという楽器に対するイメージが完全にバラバラになってしまうほどの衝撃だった。

これまでもジャズライヴは結構聴いたんだけど、そのどれとも似ていない。ゲンコツは出る、肘は出るの仰天奏法。

今回のライヴは「ファッツ-ウォラー プロジェクト」というものだったが、ピアノだけでなく他の楽器のプレーヤーも含めた全体の音が私にはかなりショックなもので、また、ボーカルの声も好きになれず........

逃げ出したくなったコンサートというのは生まれて初めてかも。そして実際に、耐えきれずに休憩のときに帰って来てしまった(爆)だって、まったくリラックスできなくて〜。

もちろん、高瀬アキさんは欧州では絶大な人気と高い評価を誇る演奏家で、私がこう書いたからといって、彼女の芸術性を否定するものでは決してない。まあ、私にはわからなかったということかな。

こういう経験もまた、何かの役に立つのかもしれない。
by ongakunikki | 2008-02-25 17:21 | コンサート
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