ロシアのピアノ教則本
ドイツで広く使われているらしいピアノ教則本を紹介。
Sikorski社から出ている、Die Russische Klavierschule (ロシアピアノ教則本?) これは、たろっぴがドイツで小学校に入ると同時にピアノを始めたとき、薄い導入本1冊の後に始めたもの。第一巻と第二巻があり、どちらもけっこう厚くて、丁寧にやると数年かかる。 たろっぴはこの教則本を少しやったところで、日本へ引っ越すことになり、日本でついた先生はこの本は使っていらっしゃらず、バイエルに切り替えることになった。でも、たろっぴが抵抗し、バイエルは中止。その後、「好きな曲だけ弾く」方針に変わって、スタジオジブリのアニメの主題歌とか、「冬ソナ」とか、弾いていた。だから、たろっぴは日本では系統だったレッスンを受けていない。 ハゲツル先生に変わってから、「ロシアピアノ教則本」の続きをやることになった。最初の方はさすがにもう簡単過ぎるので、後ろの方を他の教本と併用。 この教本は、前書きによると、ロシアでこの数十年最も広く使われている教則本をドイツの子ども用に少し手を加えたものであるらしい。そして、メソッドとして重用視されているのは、「子どもがピアノを習う一番最初から、表現を学ぶ」ということ。前書きが長いので簡単にしてしまうが、音楽は「見るー聴くー弾く」の順番でなければならないと書いてある。多くのピアノ教師は導入期の最初にまず音符を教え、鍵盤の場所を教え、音を出させるが、これでは「聴くこと」が後回しになり、音を想像するという重要な過程を省略することになるので音楽性が充分に育たない。 重要なのは、まず音に親しむこと。導入期には「見る」はとりあえず必要なく、「聴き」「歌い」、それに合わせて「好きなように」鍵盤の上で音を出すこと。ピアノ学習は最初から「クリエィティブ」であるべきである。そこに少しづつ楽譜を導入していき、「見るー聴くー弾く」の原則で学習を進めていくことが望ましい。 と、ここまでが「前書き」に書いてあったこと。 教本の中身は童謡で始まっていて、楽譜の下に歌詞も書いてある。たろっぴの最初の先生の教え方では、「○○っていう歌知ってる?」で始まって、「一緒に歌おう」となり、それから「一緒に弾こう」だった。かなり早い時期に♯や♭が出て来て、楽譜的にはバイエルなどと比べるとずっと難しい。収められている曲は大部分が民謡やロシアの作曲家のものだが、バッハやモーツァルトの小品も混じっている。どれもとても芸術的な美しい曲で、簡単ながらも大人が聴いても楽しめる。
by ongakunikki
| 2007-09-05 02:33
| 音楽メモ
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